イラン革命防衛隊の英国拠点作戦:10億ドルの暗号通貨取引を摘発

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イラン当局が国際制裁を回避するために英国に登録された暗号資産取引所を活用していた事実が、セキュリティ企業TRMラボの最新調査で明らかになりました。調査結果は1月中にブロックチェーン専門メディア「The Block」の報道を通じて公開され、約10億ドル規模の取引がこの英国迂回過程で利用されたことが判明しています。

英国取引所を媒介とした大規模資金移動

TRMラボの分析によると、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)は、2023年以降、英国に登録されたZedcex(Zedcex)とZedxion(Zedxion)という二つの取引所を中心に活動してきました。特に2023年から2025年初頭までにこれらの取引所で行われた取引の56%がIRGC関連の主体によるものであると把握されています。これは、これらの取引所が実質的に国際制裁を英国を迂回して行う主要なルートとして機能していたことを意味します。

取引は主にトロン(Tron)ブロックチェーンネットワークを通じてテザー(USDT)ステーブルコインで行われている点に注目されます。ステーブルコインを媒介とした取引方式は、資産の安定性を維持しつつ従来の金融制裁監視網を回避できるという利点から、制裁対象の主体間で好まれる方式です。

制裁回避メカニズムと取引所の監視不備

今回の事件は、ロンドンを拠点とする取引所が十分なマネーロンダリング防止(AML)および顧客確認(KYC)の手続きを行っていなかった可能性を示唆しています。英国金融監督当局の監視の盲点を利用した制裁回避作戦だったと分析されます。イラン側は、従来の金融システムへのアクセスが難しくなる中、暗号資産市場を新たな国際取引の窓口として活用し始めたと見られます。

TRMラボのようなブロックチェーンセキュリティ企業による継続的な監視と分析がなければ、こうした制裁回避の規模を把握することは困難だったと予想されます。今後、英国を含む各国の暗号資産取引所に対する規制強化と国際的な監視協力が重要な課題として指摘されています。

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