Uniswapが大きな舵を切ろうとしている。最近のガバナンス提案を見ていると、プロトコルの収益化戦略がかなり本気度を増してきたのが分かる。



これまでUniswapは取引手数料の100%をLP(流動性提供者)に還元してきた。でも昨年末の「UNIfication」イニシアチブで流れが変わった。今回の新しい提案は、その第2フェーズだ。Ethereumメインネットでの手数料スイッチ導入に続いて、今度はL2全体への拡張を狙っている。

対象になるのはArbitrum、Base、Celo、OP Mainnet、Soneium、X Layer、Worldchain、Zoraの8つのレイヤー2ネットワーク。なぜL2か?答えは簡単で、取引活動がすでにこれらのチェーンに流れているから。プロトコルの長期的な持続可能性を考えると、L2 switchを通じた収益化は必然的な動きだ。

ここで興味深いのが「階層ベース」アダプターという仕組み。従来は新しいプール開設のたびにガバナンス投票が必要だったが、このシステムなら既存の手数料階層(0.01%、0.05%、0.30%など)に基づいて自動的にプロトコル手数料が適用される。つまり、新しいトークンがL2でローンチされたとき、すぐさまUniswapが収益を得られるようになる。管理負荷がほぼゼロになるわけだ。

では、実際の経済インパクトはどれくらいか。アナリストの試算によれば、このL2 switchの拡張だけで年間約2700万ドルの追加収益が見込まれている。Ethereumメインネットの既存手数料スイッチと合わせると、年間3400万ドル相当のUNIが焼却される計算。合計すると年間6000万ドルに近い規模だ。

焼却の仕組みも独特だ。各L2で集められた手数料(ETH、USDCなど複数資産)は、Ethereumメインネットにブリッジされる。その後、市場からUNIを買い戻し、「バーン」アドレスに送る。つまり、プロトコルの収益がダイレクトにトークンの供給削減につながるわけだ。

ただし、トレードオフもある。プロトコル手数料はLP報酬から差し引かれるため、流動性提供者のリターンが減る。AerodromeやCamelotといった競合DEXがL2で高いインセンティブを打ち出している環境では、Uniswapが流動性を保ち続けられるかが鍵になる。ブランド力とアグリゲーターとの関係が「モート」になるという見方もあるが、実際の流動性移動を見守る必要がある。

この提案は2月下旬から3月上旬のオンチェーン投票を予定していた。市場全体の視点から見ると、これは「無価値なガバナンストークン」から「キャッシュフロー裏付けトークン」への転換を示す重要な事例だ。UniswapがL2 switchを成功させれば、他のDeFiプロトコルにも波及効果が出てくるだろう。分散型プロトコルがマルチチェーン環境でどう収益化するか、その先例を作ろうとしているわけだ。
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