ゲートニュースの情報として、伝統的な金融大手のチャールズ・シュワブは、2026年の第2四半期に「Schwab Crypto」サービスを開始し、約3,890万の取引口座(ブローカー)顧客に対してビットコインとイーサリアムの現物取引を提供すると発表した。これは、大手証券会社が暗号資産の直接取引領域に本格的に大規模参入することを正式に示す動きだ。
このサービスは同行の銀行子会社を通じて運営され、ユーザーは追加でプラットフォーム口座を登録する必要なく、既存のブローカー体系の中で直接ビットコインとイーサリアムを保有できる。このモデルは、これまでETFや先物による間接的な形でのみ暗号資産に投資する経路を変え、伝統的な投資家の参入障壁をさらに引き下げるものとなる。同社のCEOであるリック・ワースターは、今回の取り組みは長年の計画の自然な延長だと述べた。
市場構造の観点では、シュワブの運用資産残高は12.22兆ドルであり、暗号資産に関連するアクセス数は2025年に400%成長している。また、その70%は既存顧客ではないことが示されており、伝統的な投資家によるコンプライアンス(適法性)を備えたチャネルへの強い需要がうかがえる。規制環境のわずかな緩和に伴い、会計ルールの調整や銀行の関与に関する制限の緩和などが進むことで、この事業の実現条件は徐々に整ってきている。
競争面では、この動きは既存の暗号資産プラットフォームに対して直接的な打撃となりうる。シュワブは低い手数料水準と巨大な顧客基盤を持ち、ユーザー獲得や資産の維持において明確な優位性を持つ。さらに、同種の機関も体制整備を加速しており、伝統金融と暗号資産業界の境界は急速に縮まりつつある。
注目すべき点として、シュワブはまた、今後、関連法案が可決された後に安定通貨(ステーブルコイン)製品を提供する可能性もあると明らかにしている。これは、同社の戦略が単一の取引事業にとどまらず、デジタル資産を軸にした包括的なエコシステムの構築を見据えていることを示している。